母と箱根旅行へ行った際に泊まった宿の夕食をご紹介します。
客室とはべつに食事専用の個室が用意されていて、そこへ出向いて行って食事を摂るスタイルです。
ちゃんと完全個室で、担当さんが運んできてくれます。
部屋自体は広くもなく狭くもなく。
無駄なものはいっさい置かないスタイルで、一貫したシンプルさには好感が持てます。
本日のお品書き。なんだか披露宴のメニューみたいです。
食前酒はマスカットだったかな。母の分までいただきました。
ほどよく甘くて美味。
順番に見ていきましょう。
左から姫さざえ、もろこし真丈、アスパラ揚げ、品書きになかったナンダカの押し鮨。
どれもていねいに作ってありました。
アスパラはサクサクだし、もろこし真丈は手間かかってます。
上から 時計回りにモロヘイヤ、梅蜜煮、カマス一夜干。
グリーンピース豆腐、これは非常においしかったです!
まったりとした舌触り、上には雲丹が乗っています。
続いて椀物。これは絶品でした。
鯛とそうめん、小メロンに柚子。
一連のメニューの中でこれに入ってた鯛がいちばんおいしかったです。
上品でちょうどいい塩加減。柚子の香りも効きすぎず、体にも心にも優しいひと椀。
お造り、季節の鮮魚。まぐろといかと…はまちだったかな?忘れちゃいました。
お刺身としては普通です。それよりこれは器の良さに感激しました。
この宿「月の泉」をデザインしたオリジナルだそうな。山の大文字焼と月の形、下には泉。
こういうのは素敵ですね。テンションあがります。
焼き物は鮎。蓼酢を添えて。
シーズンど真ん中もあり、塩加減もこれ以上ない完璧さ。この鮎おいしかったです。
食べにくいし食べるところも少ないしで好きな魚ではないのですが、たまに食べると感激するレベルで旨いです。春の清流の味がします。
煮物は茄子、いんげん、人参とコリンキーという謎の食材。かぼちゃの一種のようです。
牛肉も入ってたようだけど気が付かなかったレベル。普通においしかったです。
凌ぎは鱧。
すべての料理が及第点のなか、これだけは少し残念でした。
鱧の小骨が気になりまして…。
鱧はそういうものだって言いたいところですが、過去によそ数軒で食べた鱧はもうちょっとマシな処理がされていた、のと比較すると、ちょっと調理がよくないと言わざるを得ないです。
ようやくメイン、というタイミングで食事と止め椀、香の物までまとめて持ってきていただきました。
石焼の肉野菜はおいしかったですが、欲を言えばお肉はもうちょっと量ほしかったです。
デザートは葛切、桃アイスと季節の果物はぶどう、すいか、マンゴー。
これはどれも手放しで絶賛です。
果物はうまいのは当然として、桃アイスが見事でした。
完全に桃、でもちゃんとシャーベットでした。感激。
夕食は鱧をのぞけばかなりの満足度。
抜群にいい食材を使ってます!って感じではなく、むしろいい料理人をかかえて丁寧に丁寧に作ってる感じが伝わってきました。
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