紹介を受けたのは2013年のことで、その後思い立って訪れる事数回、毎回超が付く混み具合の満席でついに入店がかなわず、長いことおっぽらかしになっていたのをようやく4年も経って訪れる機会に恵まれたのが去年のこと。
その去年の初訪問ですっかり虜になってしまい、また今年もおなじように食べに行く運びとなったわけです。
虜になった割に1年に1回の訪問ってどうなのって気もしますが、世の中これだけお店が溢れていると「再訪問」するだけでもすんごいハードル高いと個人的には思うんですが…。
●インスタ映えなシャレオツカフェ
さて件のカフェですが、女性客率95%。そして客年齢層もけっこうお高め。
いわゆるシャレオツな有閑マダムたちがこぞってやってきて、お上品にウフフオホホと食事を楽しむ店って印象です(悪口ではありませんよ念のため!)。
あきらかに店側がそういう客層にしっかり絞っているため、メニューも完璧にそっち寄り。
すなわち「カロリー控えめ、野菜多め、からだにやさしい、フォトジェニック」みたいな、しらふのわたしには申し訳ないけど寄りつくどころか鼻で笑っちゃうようなわかりやすいそういうお店(悪口ではあり以下略)。
が。
が。
食べて納得、なんじゃこりゃ!
野菜メインでこんなかわいらしい出来なのに、食べごたえ充分、腹持ちも十二分、そしてなにより一品一品が丁寧に丁寧に手間暇愛情かかりまくっててものすごいおいしい!
ケーキも「豆腐を使った」ティラミス、ケーキとは思えない軽い食感で満腹にもかかわらずビックリするくらいバクバク食える。
軽くてバクバク食えるくせにちゃんとスイーツを食ってる満足感もある。
なんか店内に怪しい香でも流してるんじゃないかって思うくらい幸福度MAX。
おなかもですけど、脳が満足で幸せでした。
●そこにいるだけで幸せになる
店内内装にもすさまじいまでのこだわりぶりが随所に見られ、家具や小物、果ては大勢いるスタッフそのものまですべてがきちんと「コンセプト」を壊さない統一感。
つまりそれが、料理も含めて心地よさの原因で、それを得るために人は行列してまでそこに溶け込みたいと思うんでしょうね。
なるほど実際「そこにいる自分」はなんかこう、すげえステキ女子になった気分でした!
まあ、ステキ女子はケーキ食いながら
「スゲー!これスゲー!いくらでも食える!」
とか言わないでしょうけどね、ええ。
人気店には人気がある理由があるのだなーとしみじみ感じた日でした。